宮城蔵王ガイド協会

ごあいさつ

         
         令和5年度の活動にあたって

                        宮城蔵王ガイド協会 
                           高石 茂 

 日頃、賛助会員及び会員、そして協会事業にご参加の皆様には宮城蔵王ガイド協会事業に多大なるご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 猛威をふるっておりました新型コロナウイルスの感染拡大もここに来てようやく下火となり、社会活動も徐々に再開しつつあります。今後とも感染防止には一層の注意を払いつつ、活発な活動を続けて行きたいと思います。
 さて、令和4年度の当会事業につきまして、皆様のご協力をいただきながら、積極的に進めてまいりました。
 主催(共催)事業では、恒例の「ざおうさまトレッキング」には104名が参集し夏の蔵王を満喫したのを始め、延べ336名が参加されました。

企画にご協力いただいた蔵王町の皆様に改めて感謝申し上げます。  
派遣事業につきましては6回(148名)、支援事業では11回(472名)となりました。  
この他、こまくさ保護ロープの敷設や蔵王町エリアの登山道整備事業も滞りなく完了し、安全登山の確保にお役に立てたものと思っております。これらの活動の結果、年間トータルでは1049名の参加となり、昨年(622名)を大きく上回るこれまでの最多の実績となりました。 長引くコロナ下での活動ではありましたが、ご協力いただいた皆様のお陰と改めて感謝を申し上げます。
 令和5年度の事業につきましてもコロナ対策を慎重にしつつ、この流れを生かしながら一層積極的に取り組んでいきたいと思います。
 活動の柱としては、今年度も「安全登山の励行」「蔵王を良く知り伝える」 そして「協会のすそ野を広げる」を基本に取り組んで行きます。
安全登山については、スキルレベルの向上に努めるとともに、山行時は常に状況を見つつ慎重に判断することに配意していきます。
蔵王を知り伝える活動として、高山植物の保護、各種研修会等も継続的に企画し、会員の資質向上を図りながら各方面からのガイド要請に積極的に対応していくこととします。
協会のすそ野を広げる活動として企画した山楽校は、会員が15名を超えるまでになりました。意欲的な方も多く心強い限りです。引き続き様々な機会をとらえ働きかけて行きます。
会員の高齢化、登山愛好者の組織帰属意識の希薄化等、課題は山積していますが、先ずは、自分たちが楽しむ会にしていくことが第一と考えています。
 こうした中で、昨年度、蔵王町様のご推薦により「全国森林レクリエーション協会」様から助成をいただき購入した「レインウエア」は、日々の活動に役立っているのは勿論、ガイド協会を大いにアピールしました。また、本年6月には同協会様主催「美しの森づくり活動コンクール」において、これまでの活動が評価され 「奨励賞」受賞の栄に浴しました。このことも私達を大いに元気づけてくれています。 加えて、毎回の山行実施後のアンケートを見ると、”満足”と答えていただく方が年々増加の傾向にあり、これも活動の励みとなっています。こういう方々をお誘いして“蔵王をもっと知りたい”や“登山スキルの習得”などのご要望に応える企画を実施し、蔵王をより多くの方に楽しんでいただける「宮城蔵王ガイド協会」にしていきたいと思っております。
 まだまだ発展途上の会ではありますが、関係各位の一層のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げあいさつと致します。

協会の概要

設 立 平成13年4月
目 的 本会は、蔵王地域に来訪する方々へ、秀峰蔵王の恵まれた自然・山岳のすばらしさと学術的な価値観をガイドを通して広く紹介し、国民の貴重な財産である蔵王への理解と自然を愛する心の普及に努めるほか、会員相互の資質向上に寄与することを目的とする。
認定ガイド 19名(令和5年6月現在)
   個人会員 33名(令和5年6月現在)
   賛助会員 蔵王町商工会
遠刈田温泉旅館ホテル組合
蔵王町企業振興連絡協議会
みやぎ仙南農業協同組合 蔵王地区事業所
宮城蔵王観光株式会社
   山楽校会員 21名(令和5年6月現在)